2017年5月21日日曜日

「病牀六尺」の力③

ハイネ=スケッチ、wiki=の病気の正体は何だったのか。はっきりしたことは分かりませんが、その有力な説として、脳、脊髄、視神経などに病変が起こり、さまざまな神経症状が再発と寛解を繰り返す難病、多発性硬化症(MS)があげられています。


神経活動は、神経細胞から出る細い電線のような神経の線を伝わる電気活動によっています。髄鞘という〝絶縁体のカバー〟が壊れてなかの電線がむき出しになるのが脱髄疾患。

脱髄が斑状にあちこちにできて再発を繰り返すとMSになります。欧米の白人に多く、北ヨーロッパでは人口10万人に50人から100人くらい。

患者は高緯度地方ほど多いのが特徴です。平均発病年齢は30歳前後。原因としては自己免疫説が有力とされています。免疫系が自分の脳や脊髄を攻撃するようになるのです。なりやすさは、HLA遺伝子が握っているとされます。

神経が障害されると視力が低下したり、視野が欠けたりします。視神経だけが侵されるときは球後視神経炎といい、目を動かすと目の奥に痛みを感じます。

脳幹部が障害されると目を動かす神経が麻痺してものが二重に見えたり(複視)、目が揺れたり(眼振)、顔の感覚や運動が麻痺してしゃべりにくくなったりします。

小脳が侵されるとまっすぐ歩けなくなり、脊髄がやられると胸や腹が帯状にぴりぴりと痛み、手足のしびれや運動麻痺、尿失禁、排尿障害などが起こります。

多くは再発・寛解を繰り返します。再発の回数は年に3~4回から数年に1回程度。発病のときから寝たきりとなり、予後不良の経過をとる場合もあります。

素人目ですが。こうして見てくると、ハイネの症状や病気の進行にぴったりあてはまるようにも思われます。

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