2016年5月20日金曜日

「アルバルゴンサレスの地」③

 きょうは、第4章(④)から第6章(⑥)までの要約です。


④ またの日々(Otras días) Ⅰ(18行)、Ⅱ(8行)、Ⅲ(24行)、Ⅳ(18行)、Ⅴ(48行)

アルバルゴンサレスの2人の息子たちは険しい坂道を通り、灰色のラバに乗ってヴィヌエッサの松林の中を進んでいった。

彼らは家畜を見つけて村へ連れて帰ろうと、ドゥエロ川をさかのぼり、石橋のアーチを渡り、賑やかなインディオの町を後にした。

川の流れは谷底で鳴り響き、ラバの蹄鉄が石をたたく。ドゥエロの向こう岸では悲しげな声が歌っている。

「アルバルゴンサレスの土地は、豊かな稔りに満たされるだろう。しかしこの土地を耕した男は、この土地の下に眠っていない」


⑤ 罰(Castigo) Ⅰ(8行)、Ⅱ(12行)、Ⅲ(30行)

畑には血の色をしたヒナゲシが生えた。黒穂病がカラス麦と小麦の穂を腐らせた。遅霜が果樹園の果樹を花のうちに枯らした。

さらに不運が襲い、羊たちを病気にした。アルバルゴンサレスの息子たちは、土地に呪われた。窮乏した1年間の後には、悲惨な1年がつづいた。

ある冬の夜、2人の息子は消えかかった燠火をじっと見つめていた。薪もないし、眠れもしない。寒さはつのる。燻るランプ。

風に揺られた炎が2人の殺人者の思いにふける顔に、赤みを帯びた光を投げる。しゃがれたため息をつきながら沈黙を破って、兄が叫ぶ。なんという悪事をおれたちは働いたことか!

⑥ 旅人(El viajuero) Ⅰ(12行)、Ⅱ(10行)、Ⅲ(10行)、Ⅳ(28行)、Ⅴ(18行)

突風の中をひとりの男が馬でやってきた。「ミゲルです」。遠い国へ出かけていった末の弟の声だった。海の向こうへ冒険を求めてアメリカ大陸へと渡り、財産をつくって帰ってきたのだ。

父親に似て堂々としていた。彼はみんなに愛され、たくましかった。3兄弟は黙って、寂しい炉を見つめている。「兄さん、薪はないんですか」とミゲルが尋ねると、「ないんだよ」と長兄。

そのとき鉄の閂でしっかり閉められた扉を1人の男が開けた。男は父の顔をしている。薪の束をかつぎ、手には鉄の斧。金色の火の輪が、その白髪を縁取っている。

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