2016年5月19日木曜日

「アルバルゴンサレスの地」②

ひきつづき、第2章(②)と第3章(③)の要約です。

② 夢(El sueño) Ⅰ(8行)、Ⅱ(12行)、Ⅲ(14行)、Ⅳ(10行)

家の戸口で子供たちが遊んでいる。上の2人の間からカラスが飛び立った。妻が縫い物をしながら見守っている。かまどに薪が積み上げられている。

長男が火をつけようとするが、炎は燃えあがらない。弟が柏の幹の上に燃えやすい小枝を投げるが、燠火は消えてしまう。

末っ子が台所の煙突の下で火をつけると燃え上がり家中を照らす。アルバルゴンサレスは末っ子を膝の上に座らせ、お前がいちばん可愛いという。

物思いにふけり、出て行った2人の兄に、斧の刃がきらめく。


③ あの夜…(Aquella tarde...) Ⅰ(8行)、Ⅱ(8行)、Ⅲ(18行)、Ⅳ(12行)、Ⅴ(6行)、Ⅵ(8行)

息子たちは澄んだ泉のほとりで、眠り込んでいる父親を見た。父は眉をしかめる。その顔は斧の傷跡のような暗い影に曇っている。

息子たちが彼を刺し殺す夢を見る。目が覚めると夢がほんとうだったことに気づく。アルバルゴンサレスは、心臓と脇腹を4回、短刀で刺され、首に斧の一撃を受けた。

2人の殺人者は、ブナの森へと逃げ込み、ドゥエロ川の源流にあるラグナ・ネグラ(黒沼)まで死者を運ぶ。そして足に石をくくりつけて墓石とし、彼らは父を沼に沈めた。

底なしの沼に、近くの村人たちは近づこうとはしなかった。ドゥエロ川をぶらぶらしていた行商人が罪を負わされ、縛り首になった。数カ月後、母親が心痛で息絶えた。

こうして息子たちは、1軒の羊小屋、庭、麦畑、ライ麦畑、上等な草の生えた牧場、古い楡の木の上のミツバチの巣箱、鋤を引かせる2組の馬、番犬1匹を手に入れた。

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