2016年4月25日月曜日

「夢の会話」

レオノールの死から10年以上たった1924年に出版された詩集『新しい歌(Nuevas canciones)』の中に、「夢の会話(Los sueños dialogados)Ⅰ」 という、最愛の妻を失ったことによる孤独を描いたと考えられるソネットが収められています。


君の姿が高くいっぱいに満たし
現れた!私の言葉が呼び覚まされる
緑の牧草地に乾燥した平原
満開のキイチゴ 灰色の岩
  ¡ Como en el alto llano tu figura
Se me aparece! ... Mi palabra evoca
el prado verde y la árida llanura,
la zarza en flor, la cenicienta roca.

そして従順な思い出 黒いカシ林
川辺のポプラの下 土手は芽吹いている
羊飼いが丘へ登っていく
町のバルコニーが光る:私の
Y al recuerdo obediente, negra encina
Brota en el cerro, baja el chopo al río;
e pastor va subiendo a la colina;
brilla un balcón de la ciudad: el mió,

私たちの。「君は見るのか」 遠く、アラゴンまで
モンカヨの山脈 白 バラ色……
見て 炎 緋色の雲に
el nuestro. ¿Ves? Hacia Aragón, lejana,
la sierra de Moncayo, blanca y rosa...
Mira el incendio de esa nube grana,

そしてあっちの青には星、妻よ
ドゥエロが流れる サンタナの丘
紫色に染まっている 静まりかえった午後
   y aquella estrella en el azul, esposa.
Tras el Duero, la loma de Santana
Se amorata en la tarde silenciosa.

この詩は、スペインの定型詩によくある、1行が11音節(シラブル)からなるエンデカシラボ(Endecasílabo)で、構成する14行のすべてで10番目のシラブルにアクセントがあるパロクシトーン(paroxítono)型です。

押印は、abab-cdcd-efe-fefで、ふたつの4行連は交互に韻を踏む連鎖押印になっている、すっきりと整ったソネットです。この詩については、明日、詳細に検討してみたいと思います。

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