2016年4月19日火曜日

カスティーリャ精神

「1898年世代」の思想的な中心であるウナムーノは、彼の主著『生粋主義をめぐって』 でまず、カスティーリャ語がスペインの国語となっていった事実に注意を向けて、スペインにおいて純粋なものはカスティーリャにあるとしています。

カスティーリャは穀物市場の中心地であり、また地理的な中心でもあった。さらに、対外的行動を起こす際には、他の小国家に比べて最も征服者的で帝国的才知に恵まれた国でもあったため、必然的に指導的な地位に就いた。

だから、スペインにおいて純粋なものはカスティーリャの歴史的精神とその言語、文学に求めねばならず、さらにその中から永遠なるものと、かりそめのものを区別せねばならないといいます。


カスティーリャはモーロ人に占領された国土の再征服のため、分立した小国家群を統一し、それらに征服者の統一主義と世界のカトリック化の思想を鼓吹していきました。

これらの思想によって他の小国家群はカスティーリャ化されていった。カスティーリャはグラナダを占領し、アメリカ大陸を見つけ、征服者精神は絶対主義を生んだわけです。

カルロス1世はスペインと他のヨーロッパ諸国が協定を結ぶことによって、国内の統一を促進しようとしました。16世紀初頭には、ユダヤ人を追放し、宗教改革の嵐に対しては正教の保塁となります。

こうした激しい外的活動の後には、内的な思考の活動も活気づきました。外的行為をその母胎である内面的精神に還元しようとしたのです。

外的事業のカスティーリャ精神への反映は、セルバンテスの『ドン・キホーテ』に代表される黄金世紀の文学に典型的に見られるのです。

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