2016年4月28日木曜日

初刷2300部

1907年からカスティーリャ地方のソリアでの生活を始めたマチャードは、1910年末、それまでに書きためた詩をまとめて「ルネサンス(Renacimiento)」という出版社から詩集を刊行しようと、編集者のグレゴリオ・マルティネス・シエラに最初の原稿を送っています。

しかし編集者は、原稿が十分整わなかったため、1912年4月末まで出版を待つことにしました。

当初マチャードは、詩集を「スペインの地(Tierras de España)」というタイトルにしようと考えていたようですが、最終的には「カスティーリャの野」に落ち着きました。

最後の原稿であったロマンセ「アルベルゴンサレスの地」を1911年にいちおう仕上げ、翌1912年4月半ばごろには印刷、6月には本屋に出回るようになります。

初版は計54の詩篇からなり、198ページ。本のカバーは、秋の樹木と雲の風景が描かれた木版画でした=写真。初刷りは2300部で、売れ行きは好調だったようです。


『カスティーリャの野』の初版は、次のような構成になっています。

最初に「ソリアの野(Campos de Soria)」をテーマにした九つの詩が並ぶ。そして、長大なロマンセ「アルバルゴンサレスの地(La tierra de Alvargonzález)」が10章構成で続く。

さらに「格言と歌(Proverbios y cantares)」として、29篇のコプラ調の短い詩(「全詩集」の1917年版では、24篇に整理されている)が続き、最後に四つの自由詩(「気まぐれ(Humorada)」、「助言(Consejos)」、「信条の表明(Profesión de fe)」、「諧謔(Mi bufón)」)などが並ぶ。

その後の編集でマチャードは次々と内容を拡充して行き、1936年の全詩集の段階では、最初の54篇の詩から123篇にふくれあがりました。

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