2016年3月25日金曜日

太陽の沈まない国

ところで、統一国家としてのドイツが成立してから27年後、かつては世界中に多くの領土をもち「太陽の沈まない国」とも呼ばれた、いってみれば「帝国」としてのスペインが終焉のときを迎えます。

1898年に勃発した米西戦争で、アメリカ合衆国に敗北。パリ条約によってカリブ海域ではキューバが独立し、プエルトリコやフィリピンをアメリカに割譲、さらにアメリカとドイツでミクロネシア諸島が分割され、残された海外の領土のほぼ全てを失ったのです。

もともと「スペインは、カトリック両王が成立させた」といわれています。すなわち、1469年に結婚したイサベルとフェルナンド=写真、wiki=が内戦を克服して、1474年、前者はカスティーリャ女王、後者はアラゴン国王に即位しました。


さらに1492年にはグラナダを攻略、1512年にはナバーラ王国を併合し、王権の権威を高めていったのです。こうして彼らカトリック両王は、ポルトガル以外のイベリア半島を共同統治することになります。

その領域は現在のスペイン王国とほぼ同じでした。カトリック両王の後も、一つの王朝(ハプスブルク家、ついでブルボン家)が支配する状態が続いたのです。

1492年には、コロンブスがアメリカ大陸に到達しました。スペインは国力を蓄え、1519年には国王カルロス1世が神聖ローマ皇帝カール5世としての即位もして、ハプスブルク家の全盛期を迎えます。

この時期、スペインはアメリカ大陸に新たな領土を獲得し、国家としても繁栄を極めることになります。1521年にはアステカ王国、1532年にはインカ帝国を滅ぼし、支配下に置きました。

さらに1580年から1640年にかけては、スペイン王がポルトガル王も兼ねて中南米やアジア・アフリカ沿岸に点在するポルトガルの領土を獲得。16世紀半ばから17世紀前半まで、いわゆる「黄金の世紀(Siglo de Oro)」を迎えます。

領地のどこかでいつでも太陽がのぼっている、まさに「太陽の沈まない国」となったのです。

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